このたび、「三好整形外科内科」の院長に就任いたしました。当院は、私の父である前院長・三好 諄が2000年3月に「三好整形外科医院」として開業し、2025年10月より現在の名称へと改めました。父はこれまで、一般整形外科や内科に加え、東洋医学も診療に取り入れながら、プライマリ・ケア(=身近で何でも相談できる総合的な医療)を実践し、地域の皆さまに寄り添う医療を提供してきました。また、高齢者福祉にも包括的に取り組み、医療と福祉の両面から地域を支える体制づくりに尽力してまいりました。
私は勤務医時代、PET/CT・MRIを備えた高度医療機関において、がんや認知症の患者さまに対する放射線画像診断を主に担当してきました。これらの疾患を適切に診断し、治療へとつなげられた経験は、医師として非常に意義深く、医療の可能性を実感する機会でもありました。
日常的に多くの方が悩まれる疾患、とくに整形外科においては、患者さまの「痛みを取り除く」ことが第一と考えられ、内科では生活習慣病に起因する疾患の予防と治療が極めて重要となります。
2021年からは三好整形外科医院での診療も兼任しながら、地元・松山の医療現場に触れ、自らの適性や今後の方向性を見つめ直す機会を得ました。その中で、地域における一次救急を担う医療機関の不足という課題を実感し、医院を継承する決意を固めました。
そこで、2022年より父がかつて研修を受けたフジ虎ノ門整形外科病院、2023年からは名古屋市立大学病院救急科にて研鑽を積みました。名古屋市立大学病院では、軽症から重症まで幅広い救急患者の初療に従事し、とくに整形外科・内科の分野に重点を置きながら、実践を通じて総合的な臨床力を高めることができました。また、それまでの画像診断の経験を活かし、2024年には病院助教として着任し、救急科の一員として診療・研究の両面に携わる機会を得ました。
なお当院では、2024年秋より最新式のCanon社製CTを完備しており、整形外科および内科疾患の診断や治療はもちろん、がんの早期発見にも役立っています。さらに、最新式のMRIの導入も予定しており、画像診断体制の一層の充実を図ってまいります。
今後は、これまでに培ってきた17年間の臨床経験の集大成として、父が築いてきた医療体制を継承しながら、急性期医療を中心に総合的な地域医療を展開します。また、土曜・日曜の診療体制も整え、より多くの患者さまにご利用いただける環境を築いてまいります。あわせて、医療および福祉サービスの内容をさらに強化し、事業の拡充にも取り組みます。さらに、AIやロボットなどのテクノロジーを活用し、先進的かつ包括的な支援を目指します。引き続き、地域医療に誠心誠意一層貢献していく所存です。
【経歴】
2025年10月〜 名古屋市立大学病院救急科 研究員・大学院に在籍中
2024年 名古屋市立大学病院救急科 病院助教
2023年 名古屋市立大学病院救急科 臨床研究医(整形外科・内科を中心)
2022年 フジ虎ノ門整形外科病院
2019年 東京ミッドタウンクリニック
2016年 西台クリニック
2014年 東京都健康長寿医療研究センター病院
2013年 北里大学北里研究所病院
2011年 愛媛県立中央病院
2009年 岡山大学病院(臨床研修修了)
【学歴】
名古屋市立大学大学院医学研究科 先進急性期医療学
北里大学医学部
愛媛県立松山東高校
【資格等】
日本核医学会 専門医
肺がんCT検診認定機構 認定医
プライマリ・ケア連合学会 認定医
日本外傷診療研究機構 JATECコース修了
アメリカ心臓協会 ACLSコース修了
厚生労働省 緩和ケア研修修了
院長:三好 徹(テツ)

院長が撮影から画像診断、結果説明まで当日中に一貫して行なっています。