五十肩
五十肩とは
五十肩は、言葉通り50歳代を中心にした中年の人に起こりいつとはなしに肩に痛みが生じて関節の動きが悪くなる病気です。40歳代や60.70歳代の方にも起こりほとんどの方か片方に起こります。症状は、痛みと動きの制限が主な症状です。夜間に強くなる傾向があります。後方の挙上で痛みはほとんどの方に起きます。症状が2週間以上続く場合は病院受診でまずX-Pの検査が必要です。関節内に石灰化がある時は激しい痛みとなりほとんど動かせれません。骨腫瘍の有無も確認しなければなりません。腱板断裂の疑いがある時はMRI検査を必要とします。
治療方法は
痛みをとる事が目標で、注意して日常生活を送る事が必要ですが炎症止めの飲み薬や貼り薬、関節への注射、神経ブロック注などが主な治療です。体操は、強い痛みを起こさないよう穏やかに行います。関節の動きを良くすることが目標で体操(ストレッチ)が中心です。症状が徐々に改善すると体操は積極的に行う事が必要です。関節への注射は作業・仕事・スポーツ等を行わない2~3日前安静を取ることが出来る前日に注射をすると効果が上がります。MRI検査によって、腱板の断裂を認める時は手術が必要な場合もあります。
ポイント
1.石灰化
XPで腱板に石灰化が見られる症状の患者さんは激痛を訴え、腕はほとんど上がらない状態で来院しますが、安静と治療によって改善する場合が多いです。
2.左肩の痛み
心臓や肺の病気が原因で痛みとなることがあるので、精密検査が必要な場合があります。
3.
通常の五十肩の症状は図の部位が主体となりますが、手や首に症状が及ぶ場合は、頚椎も損傷している場合があります。